在宅介護サービスを受けるときの注意点について
在宅介護をしている時、介護サービスを受けることがありますが、サービスを選ぶ時に注意すべき点があります。こちらでは、介護サービスを選ぶ時に注意すべき「施設の体制」と「利用者への対応」と、各介護サービスの注意点についてご紹介します。
在宅介護サービスを選ぶ時は「施設の体制」と「利用者への対応」をチェック
在宅介護サービスを受けるとき、まずはどの事業所にサービスを依頼するのか決めなければなりません。様々なサービスの種類がありますが、まずは全体的に言える注意点についてご紹介します。
施設の体制や環境は良好かどうか
介護に関する資格を有している職員が、その施設にどのくらいの人数いるのかをチェックします。例えば、ヘルパー1級や2級、介護支援専門員や介護福祉士などが挙げられます。
利用者の希望に沿った時間内に営業している、または職員の体制が整っているかどうかをチェックしましょう。
利用者への対応はちゃんとしているか
利用者が心地よくサービスを受けるためにも、対応がきちんとしているかも確認しておきましょう。主に以下の点に着目してください。
*サービスの内容や担当者の変更などにスムーズに対応してくれるか
*緊急時に対応してくれる「担当者」は、ちゃんと決まっているか
*キャンセルしたときに料金が発生するか
*事故が起きた場合に、どんな対応をするのか。
これらをしっかりと確認しておくことで、サービス開始後の不要なトラブルを避けられます。
介護サービスの種類別(訪問・通所・施設)に見る注意点
お次は、介護サービスの種類別に注意すべき点をご紹介します。介護サービスには「訪問介護」「通所介護」「施設サービス」などがありますので、サービスを選ぶ時には各々の注意点をチェックしてください。
訪問介護サービスの注意点
ちゃんと時間を守っているかどうか。
プライバシーをしっかり守っているかどうか。
対応するヘルパーの人数や資格の確認。
通所介護サービスの注意点
自宅と施設の送迎の範囲や時間の確認。
施設内の状況(設備が整っているかどうか)を確認。
衛生管理がしっかりできているかどうか。
食事は臨機応変に対応できるのかどうか。(おかゆなどに対応できるか)
施設サービスの注意点
家から近いか、施設の近くに買い物をする場所があるかどうか。
施設の衛生管理状態やバリアフリーの状態を確認。
介護度が重度になったらどんな対応になるのか。(退去なのかどうか)
食事は臨機応変に対応できるのかどうか。(きざみ食、おかゆなどに対応可能か)
このように、様々な点に注意をして介護サービスを選ぶ必要があります。特に、通所や施設のサービスであれば、実際に「見学」に行って雰囲気や衛生面などを自分の目でチェックするのが理想的です。選んだ介護サービスに不満を感じたり、後悔をしないようにするには、こうやってしっかりと事前にチェックをして納得をして契約をする必要があります。
介護サービスを契約する時は「内容・金額」に注意
気に入った介護サービスが見つかったら、次は契約をすることになります。ここでもまた契約時に注意すべき点がいくつかありますので、ご紹介します。
契約の内容をしっかり確認
サービス内容や利用回数、利用する曜日、「重要事項説明書」の交付をされたかどうか、詳しく説明してもらったかどうか、個人情報が保持されるかどうかを確認してください。
料金をしっかり確認
料金がいくらになるのか、保険適応内、自己負担額、キャンセル料、損害賠償義務などを確認してください。また、「訪問・通所」であれば、加算されるサービスがあるかどうか、「施設サービス」であれば、入居の一時金が必要になるかどうかを確認してください。
事業者をしっかり確認
事業者は「指定」を受けているかどうかを確認してください。指定を受けていない場合には、介護保険適用外になる可能性があります。
在宅介護サービスを正しく選べば快適な介護生活が送れる
在宅介護をしている時に、介護サービスを受けるのは介護される人も介護する人も、心身共に負担が軽減されます。だからこそ、注意点をしっかりと把握して適切な介護サービスを選んでいくことが重要です。少しでも快適に介護生活を送れるように、在宅介護サービスを正しく選んで活用してください。