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急な介護で慌てない事前準備 要支援1、2や要介護1の一人暮らしは可能

∇親の介護が必要になったら∇

・久しぶりに実家に帰ったら家が散乱していて親の様子がおかしい。
・以前から少し認知症があったが最近ひどくなってきたようで一人暮らしは難しい。
・急に倒れて入院し、介護が必要な状態になってしまったため一人暮らしの自宅に帰るのは難しい。

上記のように様々なケースがありますが、親の介護は急に必要になることが多いです。
介護の仕事に携わったことのある家族ならまだしも、そうでない家族からしたら何をどうすればいいのか右も左もわからない状態で不安が大きいと思います。
そんな時に焦らなくてもいいよう介護が必要になった場合の色々な選択肢をご紹介します。

 

∇どの選択肢を選ぶにしてもまずは「要介護認定」を申請しましょう∇

家族や親に介護が必要となった場合、介護保険の利用をおすすめします。
要介護認定とは、介護保険サービスの利用を希望する者に対して”どのような介護がどのような程度必要か”を判断するためのものです。介護保険サービスを利用するためにはまず要介護認定を受けて要支援1~要介護5の段階判定をもらう必要があります。介護保険を利用できる対象は原則65歳以上で介護が必要な方ですが、加齢による病気で要介護状態(16種類の特定疾病)になった方は40歳からでも介護保険を利用することができます。
居住している地域の地域包括センターで要介護認定の申請について相談することで、その後の流れがスムーズに行えるでしょう。そこで担当となるケアマネージャーが申請から介護計画などの流れを進めてくれます。要介護認定を受け、ケアマネージャーと相談しながら介護計画(ケアプラン)を立てていくことになります。

介護が必要になった場合、今後も一人暮らしを続けるのか同居か、施設入居か。
大きく分けて3つの選択肢があり、それぞれの選択肢にメリットとリスクがあります。

【一人暮らし】要支援1~要介護1までの方であれば可能?
比較的一人暮らしを続けることが容易なのは要支援の認定を受けている方です。要支援1、2は段階にかかわらず介助が必要な状態ではないため、多少の不自由はあっても一人暮らしすることは可能だと言えます。今までと変わらない環境で自由に自分のペースでゆっくりと過ごせて多少不自由ながらも自炊をして頭を使い、掃除で体を動かすことでいい運動にもなります。介護予防通所介護や介護予防通所リハビリテーション、生活支援のサービスが受けられるためケアマネージャーと相談してうまく活用することで負担の軽減や外に出る機会を作ることもできます。また、要介護1の方も部分的な介助が必要な状態ですが、比較的頻度は少ない方が多いため、介護サービスを受けることで一人暮らしが不可能ではありません。しかし要介護2以上になるとヘルパーや家族の手助けなく日常生活を送ることは難しくなってきます。介護サービスを利用して一人暮らしを続けることも不可能ではありませんが、介護保険の限度額を超えて自己負担でサービスを受けなければ日常生活を送ることが難しくなってくる可能性が高いです。
リスクについては…
要支援・要介護の段階によって一人暮らしができる場合もありますが、危険が伴うことも多くあります。高齢になると小さな段差でもつまずいてしまうことがあり、家の中でも転ぶ恐れがあり転倒は骨折のリスクが高まります。発作は突然起こるため、一人でいるときに起こると大事に至る恐れがあります。転倒して起き上がることもできず困っているところに、偶然来た家族や訪問介護のヘルパーによって発見され救急搬送されたというケースもあります。一人暮らしの場合は介護サービスを受けていない一人の時間に転倒や発作などもしものことがあった時に備えてすぐに救急車を呼べるようにしておくことが大切です。センサー型やオート電話・オートメール型、カメラ型など機器を駆使した見守りサービスを介護サービスに併せて利用することで、緊急時の備えとなり一人の時間も安心して過ごせます。また、一人暮らしの場合本人に自覚がないケースや、家族頻繁に会いに行けない場合だと認知症の早期発見が難しくなることがあります。認知症は症状の軽い早期のうちに発見し、適切な治療を受けることで進行を遅らせることや症状を改善できるケースもあるため早期発見が重要となってきます。認知症が進行すると一人暮らしを続けると危険が増えてきます。記憶障害から水の出しっぱなし、お風呂を沸かしっぱなしなどが起こり火を使って料理をしているのを忘れて火事を起こしてしまう場合もあります。また腐っているものでも臭いがわからず食べてしまったり、暑かったり寒かったりしてもエアコンを使用せずに夏場に脱水になるなど健康面での問題や外出して自宅に帰る道がわからなくなってしまい迷っているうちに交通事故にあってしまうこともあります。
一概に介護2以上の方や認知症の方には一人暮らしは無理だとは言えませんが、安全に一人暮らしを続けられる状態なのかをしっかりと見極めることが重要です。

【同居】本人が安心して介護を受けられ金銭的負担は少ないが、家族にかかる精神的・身体的負担は大きい
大きなメリットはご本人の安心感です。確かにプロの介護士に上手の介護してもらうのもいいですが、見知らぬ人よりも気心知れた家族に介護してもらったほうがご本人の安心感が大きいのは言うまでもありません。また高齢者施設に預けると入居費用や月額利用料で金銭的な負担が大きいですが、在宅で介護することで金銭的な負担は軽減されます。手すりや設備を新たにすることで費用が掛かることはありますが、毎月かかる施設の利用料と比べるとはるかに安く抑えられます。その反面、介護の訓練や研修を受けたことがない家族が介護するため、色々な面で家族に大きな負担がかかってきます。
家族の負担が大きくなることも…
軽度の場合は負担があまりないかもしれませんが、重度の認知症になると、家族のことが分からなくなったり、突然大声をだしたりと、家族だけでの対応が難しくなってきます。また身体的に介護レベルが高くなってくると家族が体を使って起こしたり、抱えたり、オムツ交換をする頻度が高くなり介護をしている家族が腰を痛めてしまったり、体調を壊してしまうケースもあります。被介護者と同居ということは、そもそも家族に休みというものが存在しなくなってしまい精神的・身体的負担が大きくなります。家族だけでできることには限界があり、無理をして家族が体を壊してしまっては元も子もないので、在宅介護をする場合でも状況次第でデイサービスや訪問介護などの介護サービスを併用し、部分的に介護のプロに任せることも大切です。

【高齢者施設への入居】介護のプロがいるため安心だが、金銭的負担が大きい
施設にもよりますが、介護職員が常駐している施設が多く、中には看護師も常駐している施設もあり安心です。入居後は適切な介護対応や医療行為が常に受けられ、急な体調不良や様態の変化があった場合でも安心です。サービス付き高齢者向け住宅は自由が利くところが多く、各部屋が自宅として扱われ在宅介護サービスを利用して暮らします。けれど建物内には介護スタッフや管理人がいるため、一人暮らしをしながらも人がいるという安心が得られます。閉鎖的な昔ながらに施設を思い描いている高齢者は施設見学で驚かれる方が多いです。また、入居することによって介護をしていた家族の精神的・身体的な負担が軽減されるだけでなく被介護者が「これで家族に負担をかけずに済む」と気持ちが楽になることもあります。
金銭的負担が…
高齢者施設では常に介護体制が整っている代わりに在宅介護や居宅介護サービスを利用した場合に比べるとどうしても高くなってしまいます。特別養護老人ホームや老人保健施設以外の有料老人ホームやグループホームなどはご本人の年金の範囲内で暮らせるところは少なく、家族は精神的・身体的負担が軽減される分、金銭的負担が大きくなるケースが多くあります。

∇被介護者と家族どちらにもなるべく負担の少ない選択を選ぶ∇
それぞれの選択肢にメリットやリスクがあることを紹介してきましたが、選択するうえでリスクの把握やリスクを軽減する方法などを把握しておくことも大切です。また、被介護者のリスク軽減や希望を考えることも大切ですが、介護は長い年数になることが多く、ご家族もそれぞれの生活があるのでご家族の負担も踏まえたうえでの選択や現状の見直しも重要となってきます。まだ私の親は大丈夫。という過信にとらわれず、認知症や介護レベルが高くなる前に家族で今後のことを話し合う機会を作り事前に方向性を決めておくことでいざというときに慌てなくてもすみます。介護が必要になった時に担当ケアマネージャーに本人と家族の方向性を伝えることで現段階ではどの選択肢が一番適しているのかアドバイスをもらえることも多くあります。

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